Growth Engineer

家庭とか組織とかサービスとか、いろんなものに対してエンジニア的な視点で育成してみる話

災害にそなえるはなし

今年も3月11日が近づいてきたが、これまでと住環境や家族環境が変わったこともあるのでもろもろの準備を自分なりに見直してみる。

想定するケース

備えるとしても災害規模によって状況が変わってしまうので、家自体には大きな破損は出ないでライフラインが停止したというのを想定ケースにしてみる。

(住居についていえば過去の歴史経緯からみても津波などの影響は少ない地域であり、また直近のリノベーションに合わせて耐震工事もしてもらってたりする。また、東日本大震災で自分が経験したケースであるので想像しやすいという面もある。1つにでも想定ケースができればあとはアレンジで対応範囲は広がるだろうし)

なので避難施設に移動するほどではないが、電気・水道・ガスをはじめとして電話や輸送機関、各種物流も一時的に停止したという状況で自宅で生活することが想定となる。

震災当時を経験した人からすると、当時の仙台市街近辺を想像してもらえると近い感じだと思う。

まずは当時の状況を思い出してみる

震災直後はライフラインが停止はするものの給水車などによって水の配給は数日以内に開始された(ありがたいことに全国の水道局からの支援隊がきてくれた)し、自治体などによる支援物資配給だけでなく大手スーパーなどの圧倒的な物流力による一部食品の販売開始などもあり、選ばなければ食べ物自体は手に入る状況だった。

(とはいえカップラーメン1個買うにの5時間並ぶことになったが)

ただし、手に入るものは汎用性の高い必要物品が優先されるので、分類の細かいものやニッチなものになるほど手に入りにくい状況はしばらく続く。

特にオムツやミルクなどの子供用品はジャストフィットものが手に入らないことが多かったようで、親御さん間で譲り合ってなんとかしのぐ様子がよく見られた。なお、ペット用品も同様である。

他にも電池やカセットコンロ用のガスカートリッジなどの日用消耗品は品薄のためなかなか手に入らなくなったので、暇さえあれば入荷情報を漁っていた記憶がある。(そして入手のために長時間並ぶことになる)

あと、飲料水は手に入るもののその他の生活用水は水道復旧まで手に入らないので、水の利用についてどう代替策(or 入手策)を用意するかが課題だった。

なお、家で生活できる状況だったため、我が家はあるだけの布団と厚手の衣服の重ね着で暖をとることはできた。

(気温については仙台という立地もあったが、現在の関東住まいでは同様に耐えられるのではないかと思う)

あと個人的な経験としては当時電池式ラジオなどを保有してなくて全く情報を取得できていなかった(数日間、数キロ先で起こってた津波の被害とかも知らなかった)ので、そのあたりの準備もあると良かったのかもと思っている。

そなえておくと良さそうなもの

そんな当時の状況を思い返して、0歳児と犬が所属する我が家としては最低限下記を準備しておくと良さそうだな、と思っている。

  • 数日分の水と非常食(カップラーメンなどの即席の食事も)
  • カセットコンロと予備カートリッジ
  • 灯油ストーブと予備灯油
  • 電池式ラジオや携帯充電器と各種乾電池
  • サランラップ(洗い物軽減用)
  • トイレットペーパー、ティッシュペーパー
  • 普段使いの薬
  • 汗拭きタオル(大人用、子供用べつに)
  • 消臭剤、制汗スプレー
  • ミルクとオムツ
  • 犬のエサ
  • 非常用持ち出し袋(サバイバル的な)

基本的に長めのキャンプをする、と想定した感じ+αを見込んでおくと良さそうな感じ。

(多分ほかにもありそうなので補完プリーズ)

何かあったらする行動

以前の経験や反省もふまえつつ自分の思考整理のために、準備物品だけでなく行動的なアレヤコレヤもメモっとこう。

  • 避難場所だけでなく自分の行動範囲内の緊急時〇〇系の場所は事前に押さえておく、特に水に関する場所は結構重要
  • 災害発生直後はわりと携帯は通じる。その後回線がパンクして、さらに停電などの影響で基地局アンテナのバッテリーが切れたりで使えなくなるので、最初の数分のうちに連絡できるところはしとくと良い
  • 公衆電話(緑の電話)は災害時には無料になったり優先されたりするので、場所を押さえとくべき
  • 直後に水道が使えても途中で止まることがあるので必ず水は溜めとけ(いやマジで翌日止まった時は泣きそうになった)
  • お店によっては管理上の問題で直後に在庫一掃してくれるので、買出しできるならすぐに行くこと(基本的に現金払いになるので事前用意が必要)
  • 災害規模によっては携帯通信網が沈黙する。情報を得るならラジオが必要
  • カセットコンロと圧力鍋があれば米は炊ける
  • 電気、水道、ガスの復旧はブロックレベルで時差が出る
  • なんだかんだと助け合いに救われるのでご近所付き合いが最強
  • 何が起きたとしても日常であることには変わらないので、できるだけ楽しいことを見つけるのが勝ち

こちらについても、状況や場所によって変わるはずなので各種情報を漁ってもらうのが良いかと思う。

リスクをどう管理するか

結局のところ災害対策もリスク管理になるわけで、軽減するか保有するか移転するか回避するかをコストと効果に合わせて選ぶ感じになるのだと思う。

とりあえず緊急時には手に入りにくいものをJust In Timeにはせずにキャパに合わせてストックするところからはじめるのが吉なのかもと思っている。

あとは状況に応じてボチボチとできることをやる感じかな、と。