Growth Engineer

家庭とか組織とかサービスとか、いろんなものに対してエンジニア的な視点で育成してみる話

外的要因のストレスを軽減する話

実際に育児をはじめとする子供に関するエトセトラに突入して強く感じたのは、外的なストレスをどこまで下げられるか?が日々の生活を送る上で結構重要なポイントになりそう、ということである。

すごく極端な言い方をすると育児をする以上、泣かれる・時間がとられるといった親対子供の関係性上で発生するストレスを軽減することは家族の協力や(コストはかかるが)ベビーシッターさんを活用するなどで負荷分量する以外の方法は難しいと思う。

これに対して第3者が関わることで発生するストレス、例えば子供の泣き声が周囲の迷惑になっているのではないか?という、親が周囲に対して気を使う故に発生するストレスもあるように思う。

これは自分個人の感覚かもしれないが、対子供に関するものより対第3者に関して感じるストレスの方が大きいようにも感じている。

周囲に対する申し訳なさ

俺自身はわりと面の皮は厚い方であるが、外出中に泣かれたときは周囲に対して申し訳なさのようなものを感じて、早く泣きやませなきゃ、、、と焦る気持ちがやっぱりでてきてしまった。

上はあくまで一例であるが、この周囲に気を使わなきゃ!が長時間続くと結構なストレスになるなと正直思っている。

仮に、周囲が気にしてなくても(実際はそういう場合が多そう)当事者は引け目を感じてしまうところが根が深い問題だと思う。

(結果的に義務感で頑張るだけになって疲弊していく的な、、、)

思い切って状況を変えにいく

極論過ぎる部分もあるかもしれないが、他人に気を使わない状況に切り替えてしまうというのも1つの方法のような気もする。

気を使う場所にはあえて行かないとか、電車じゃなくて車(マイカーだけでなくレンタカーとか、カーシェアとか)で移動するとか、自分たちと同じような子連れの多いお店をメインに利用していくなんてのもそうかもしれない。

もちろん状況によってスイッチできないことはあると思うが、その場で留まって頑張るだけが選択肢ではなく戦略的撤退からの戦場切り替えはわりと使える手段だと思っている。

例えば極端な環境スイッチ

タイミングを狙ったわけではないのだが、たまたま我が家は出産直前に比較的遮音性の高い家に引っ越していた。

このアクションが子供が生まれてみると結果的にすごく大当たりで家の中で子供が泣いたとしてもご近所さんに気兼ねすることがないため、最悪どうしようもない場合は泣かせておこうという選択肢を取ることができた。

少なくても家の中にいるときは他人を気にする必要がなかった、というのは我が家の子育てにおけるありがたかったポイントの上位に入ると思う。

(子供が生まれる or 生まれたから家建てるって話をよく聞くのはこういうことか、、、と)

とはいえコストや手間もかかるので

例えば交通手段を切り替えるにしても思い切って引っ越してしまうにしても、コストや手間がかかる問題ではあるのでこれが正解というものはないと思う。

ただ、出産・育児に関わる時期は母親にとって特にストレスの高い時期だなと側から見てても思ったし、俺自身も(当然嫁ほどではないが)ストレスを感じることはあったので、何かのアクションをする場合にはコストだけでなくそのシチュエーションにおけるストレスはどれくらいか?も判断軸に加えていくと良い感じなんだろうな、と思っている。

もしかしたら、このストレスを下げるための行動、状況スイッチのためのアクションが父親ロールの人の1番の価値発揮領域なんでは?とも思っていたりする。

蛇足の話

この外的要因をシューティングしにいく話はシステム開発でも良く見る風景な気もする。

例えば明らかに不要な機能をタイトなスケジュールで開発しているのだけど、なんとなくやめられない、、、みたいな、誰かが「これ、いらなくね?」って声をあげると何故かみんな同意する、、、みたいなものと同じような臭いがする。

ほんのちょっとの勇気と勢い(実際にほぼ勢い)でフレームを変えにいってみると意外と事態は好転することを自分自身何度か経験していることもあり、これは日常生活にもけっこうあてはまることだなぁと思っている。

(実際の現場ではなんらかのフォースが働いているせいで声をあげてもやめられない or ダースベイダーを倒しにいくケースが多い気もするが、、、)

パペットマペット

もともと知育玩具を見るのが好きで子供ができる前からボーネルンドやらを良くのぞいてたりする夫婦だったため、子供の遊びやおもちゃについては生まれる前からいろいろリサーチをしている状態であった。

また、我が家の育児方針は如何に的確に効率よく刺激を入れるか?なので、上記知見も活用しつつ発達段階に応じた最適な刺激の入力遊びを模索する日々である。

コスパの高い0歳児育成期間

生まれてから3カ月が経過したわけだが、いわゆる育成という観点ではこの時期は1番コスパの良いように思える。

1Qの0歳児にとっては五感の全ての入力が新しい体験な訳で、手に触る・足を動かす・話しかけるだけでも十分な刺激になるらしい。つまり親が関わってやる時間投資が主なコストになる。

これが例えば自分のようなおっさんを育成するとなると、やれ専門書だカンファレンスだ検証用の機材だと金銭的にも結構なコストになる。しかも入力刺激からの成長への転換率は0歳児の方が圧倒的に高いように見える(自分が効率悪すぎの可能性もあるが)。

こんな風に考えてみると、父親の育児参加について経済合理性の軸も作れるのではないか?と(てきとう、、、多分そういうのは既にありそう)

あとは親側が歌ったり踊ったりも含めた自らの痴態を受け入れる積極的に関わることにいつ慣れるかだけの問題かもしれない。

反応の良かったマペット遊び

そんなわけで刺激を入力するための実験遊びをいろいろと試して見ているのだが、2カ月目くらいの時期からはマペット(指で動かす人形)で遊ぶ時の反応が大変良かった。

(手を掴まれたり親の声が同時に聞こえたりして複数の刺激が入るためか、もしくは入手したマペットぐるんぱのものだったので単にゾウ好きだからかもしれない。)

またマペットに限らず人形を介すと、素で相手するより親側のテンションも結構変えやすいのでそれも良いのかもしれない。

(妊娠中の父親による話しかけも絵本の読み聞かせにするとやりやすいって説を聞いたが、それと同じなのかも)

いずれにせよ我が家のプリプリについて言えば、ぐるんぱがヘドバンする様子で笑うのでマペットというセレクトがそれなりに正解だったようだ。

そしておもちゃが増えていく

ちなみにここ最近は手遊びが始まったこともあり早速購入したオーボールに(嫁の仮説通りに)激ハマりしているわけだが、こんな風にいろいろと試し始めるとあっという間におもちゃが増えていきそうなのが今の危機感である。

定額制で発達段階に応じた玩具や情報が定期的にお届けされるしまじろう戦略はそんな消費者心理を大変うまくついてるような気もしている。

ペットシート最強説

子供が生まれることになって出産・育児グッズを買いはじめると、いたるところで「出産・育児必需品リスト」というリストというより冊子になっている購入品一覧に出会うことになる。

定番のオムツから始まり、お尻拭き、おむつ替えシート、肌着、おくるみ、ベビーバス、大型商品になるとベビーベッドにベビーカー×2台(新生児期から使えるA型とおすわり後から使えるB型)、ベビーシートにバウンサー等など名前も知らなかったものも含めて大量の商品が"必要である"とチェックシート付きで配布されるのである。

初体験のライフイベントゆえの右も左も分からない身としては、とりあえず全部買わないといけないような気分になりつつも財布の中を想像して暗澹たる気持ちになった。

(この件に限らずだが、出産・育児に関するキャッシュフローは事前の知識と計画がないとかなり大きなダメージをくらうなぁと思った)

経験者フィルタリング

前出の"必需品リスト"は買わせたい立場からの全方向ターゲティングの成果物であり個別環境に必ずしも適合するわけではない(確かにあったら便利ではあるが、投資対効果の観点で見たときにどの程度のリターンを求めるか?はそれぞれの家庭によると思う)。

こういうときは経験者に聞くのが1番なので、周囲の育児経験者や助産師さん、クチコミ情報なんかを漁ってみる、、、とリストを結構スリムにすることができた。

・曰く、ベビーバスはお風呂が家にない頃の名残り ・曰く、オムツポッドはビニール袋縛った方が早い ・曰く、曰く、曰く、、、

なんだかんだとお金が動く時期で、かつライフイベントハイの状態だと(特に自分は)いろいろ買いすぎてしまいがちなので、この事前フィルタリングには大変助けられたと思う。

(1つ1つの値段はそこまで馬鹿高くないけど種類が多いのでチリツモになると恐ろしいことになる)

代替品も意外とあるよ

この出身・育児関連品についてベビー〇〇と名前はつかないが代替品になるものは意外と多い気がする。

例えばオムツポッドについては密封性の高いゴミ箱+消臭袋があれば代用にできるし、オムツ時期が終わって使い続けられるとか、、、オムツ交換シートって汚れ防止だからペットシート代わりに使えるんじゃね?とか

特にペットシートのオムツ変え時の転用はいくつかの大きなメリットがあった。

・汚れても捨てられる(特に慣れない時期はウンチが溢れる) ・オムツ交換中の放水(よくある)も吸収可能 ・一枚あたりな単価が激安

また、我が家はすでに先住犬がおり大量のペットシートを常備しているものの室内での用足しをあまりしないので、余剰資産の効率的な活用法開発という観点でもイノベーションと言える成果ではないか?(言い過ぎ)

。。。と、ここまでのテンションではないものの(一時的な需要に対して)代替できる手段はそれなりにありそうなので、経験者の意見も参考にしつつ今後もコストコトロールを続けていきたいと思っている。

(もちろん短期間とはいえ専用品を使ったほうが効果的 or 効率的なこともあるので、このあたりは投資対効果を常に見立てる感じになるのかなぁ、と)

睡眠ウォーズ

3ヶ月たってみて1番苦労したのが寝かしつけに関するものだった。

結論からいうと、我が家は赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイドをとっとと導入すべきだった、、、に尽きるのだが、そこに辿りつくまでの闘いの日々を共有してみる。

そもそもの基本機能が足りてない

うちのプリプリ君に限らずだが、大前提として生きることに対してビギナーであり「眠りに入る」みたいなそもそもの基本機能が足りてなかったりする。

入眠機能が足りていないので上手く寝れずにグズる、グズった末に抱っこなどの外部リソースを使って何とか眠りに入る、、、みたいな塩梅になっている。

とはいえ、この基本機能はルール的に実装できるわけではなく、外部から入る刺激によって起こる何らかの反応で新しく構築される類のものであるらしい(というイメージを聞いたら自分としては大変しっくりきた)。

とはいえルールはないわけで

しかしながら、刺激の種類や量によっても毎日の変化は変わるし、そもそもその刺激がどこに効いてどう表出してくるかもはっきりわからない。

なので、とにかく効きそうな刺激を入れて経過を観察、結果から新たな刺激を入れて、、、の仮説検証ループを回すようになった。。。いわゆる実験室をイメージしてる人がいれば我が家のテンションにだいぶ近いと思う。

我が家の入眠機能構築プロセス

当初のところはよそ様の事例でも良く聞くように、抱っこしてないと寝ない・やめると起きる・結果的にギャン泣きの模範的なサンプルそのままで、抱っこ耐久レースを繰り返す日々であった。

この状況はさすがにきついので改善をかけるべく色々と試行錯誤を繰り返していった。

抱っこに関する負荷軽減

まずは抱っこという筋トレ行為の負荷軽減である。これはスリングを導入することで大幅に達成できた。

とりあえずスリングに入れてれば寝る、そして何より両手が使えるようになるので寝かせながら他のタスクを消化できるようになった。特にPC操作が可能になった時間が増えたことは自分にとって大きかった。

また、スリングを使うことにより首や肩にも負荷分散できるようになったことで、長時間の静寂を得ることができるようになった。

とはいえ、常に身体の一部はブロックされたままになり行動の制限は無くならないので次のステップの検討を始める。

床に置くための方法論

次のステップは「床に置いても起きない」である。

ネットや書籍で情報収集した結果「目は閉じてても深い睡眠ではない」、「背中スイッチがある」などの諸説があるので1つ1つ検証を進めていくことにする。

検証の結果「腕が落ちるくらいの脱力状態」と「横向きに置いてみる」を組み合わせることで勝率がだいぶ高くなることがわかった。

だだし、、、高くはなったものの勝率5割は超えられず、安定した入眠機能の構築は達成できたとはいえなかった。

(一時期はキャンプ用などで鍋などを吊るすトライポッドにスリングそのまま引っ掛けると良いんじゃね?みたいな思考の袋小路に陥った、、、が、各所からクレームが来そうなので踏みとどまった)

偶発的に添い寝成功

とある早朝に、あまりにも眠すぎて抱っこがシンドかった(立ったり座ってたりでも倒れそうになる)自分は、上記の学びの中で特に背中スイッチ対策を参考にしてを横向きにして添い寝を強行してみた。

添い寝当初はグズったものの(自分がしんどいこともあり)10分ほど放置してたら結果的に力尽きて眠りに落ちた瞬間、そっと離れても入眠が継続してるのを確認した瞬間に大幅な進捗を実感した。

【免責事項】ここから先はあくまで我が家の解釈です

そう、足りなかったピースの1つは泣いても放置する暖かく見守る我々の心の強さだったようだ。

これまでは泣かせることは"全部"良くないことのよう感覚がどこかに残っていて、泣けば即抱き上げてあやすを繰り返していた。

これは冒頭の本なども参考にたどり着いた俺結論であるが、結果的に眠りに入るための抱っこサポートがあたりまえの状況を作っていたため、サポートなしで入眠するための刺激が入っていなかったようである。

なので、一時的にはネガティブな反応が出たとしてもそもそもの機能を作るのに必要な刺激はちゃんと入れていかないとな、、、と大いに反省をした。(これは育児だけでなく全てにおいてそうですね、、、)

んで、結論の本に出会う

上記と同じくらいのタイミングで、嫁が冒頭の本を見つけてくる。

雑にまとめると、生活リズムも含めて睡眠周期をコントロールするための方法論なのだけど、これが我が家のケースにはどハマりした。

もともと夜は比較的寝てくれるタイプではあったが、こちらの方法論を取り入れたところ夜中に起こされることはほとんどなくなった。たまに親側の就寝タイミングでプリプリ劇場(アーとかウーとかのおしゃべりタイム)がはじまるが、ある程度満足して短時間で眠りに入る。

(なお、朝6時前に起床するのは相変わらずなのだがこれはそういう特性ということで受け入れることにした。。。親側も朝型生活にはなるし。。。眠い)

また、上記も含めてさらに仮説検証を繰り返した結果、声かけのみで入眠するケースも増えて来た(嫁対応による記録、俺対応だと手繋ぎ入眠が最高値である、、、残念)。

雑なまとめ

入眠問題に限らず仮説検証で進んでいる育児ではあるが、参考文献の発掘もとても大事ですね、、、ということで

リアクションに一喜一憂する3ヶ月目

ついに発生した反応により救われる

プリプリした動きだけでなくブリブリとおならをするようになってきた乳児3ヶ月目

このあたりになると我が家の屁こき虫は、こちらのアクションに対して明らかに反射ではない動きをするようになってきた。(顎下を撫でると自動的に出る笑顔みたいなのとは違うやつ)

絵本を見せたらニコっとしてみたり足遊びに反応してみたり、「おなら臭い人?」と話しかけると高頻度で笑顔になるなどの、いわゆるエンジェル赤さんな反応がでてきた。

これまでも本人本位の動きはいろいろとあったものの、コミニュケーション的なものが発生すると何だか報われた気分になる。ここまであっという間だったけど、長かった、、、

これまでをUDPとしたら、やっとTCPになった!的な?、、、ちょっと違うような気もするが、親としてはそれぐらいのインパクトのある出来事ではあった。

アップデートによるおむずかり

上記のような大きな変化がおこるのは大概何らかの刺激が入った後で、うちの子の場合はその後いつもより愚図り続けるなどの多少不安定な時期を経てから発現したりするので、我が家ではこれを「アップデート」とか「OS再構築」などと呼んだりしている。

こんなふうに表現することで、やっかいで扱いが大変なおむずかりタイムを成長への期待に置き換えられてる面もあるかもしれない、と思ってたりもする。(実際はノリでラベルつけることがほとんどだが、、、)

この件に限らずだが、黄昏泣きなどのどうしようもないネガティブイベントを「おむずかりタイム」や「○○タイマー」などの多少茶化した表現にしてみたりすると精神的に追い込まれる度が下がるケースがあったのでオススメである。

逆にこのような対処しようもない事態をクソ真面目に相手しはじめると、場合によっては泣き声が「ウゼー、ウゼー」に聞こえる(特に新生児期)などのネガティブスパイラルに陥るので注意が必要だった。

できるだけ笑いに転化することでいろんな澱みを流してしまうのは子育てに限らずかなり有用な手段であるなぁ、と実感している。。。

そして今に至る

とりあえずリアルタイムに追いつくとこまではまとめてみたので次回以降は1つ1つのトピックについてダラダラ書いていきたい。

あと育児以外についても気が向いたら広げていこうかな、と。

世界が広がる2ヶ月目

成長するのはむしろ親

1ヶ月検診やらお宮参りやらの外イベントが発生しはじめる2ヶ月目になると、新生児期ではわからなかった「泣いてる理由」が朧げながらも見えてきた。

肺呼吸ビギナーが1ヶ月の過酷な大気の洗礼をうけて泣き声の高さや強弱が微妙につけられるようになるなどアウトプットが豊富になったせいもあるが、何よりトライアンドエラーを繰り返してきた親側の解釈力の伸びが大きく寄与してる気がする。

2ヶ月目にはいったあたりから「ちょっと声高めだら多分腹減り」などの会話が夫婦間で交わされてたりするあたり、とりあえずでも対処するためのとっかかりができて少し余裕がではじめた感もある。

この最初の1ヶ月を駆け抜けた故の若干の余裕と同時に夫婦の間に戦友感が醸成されたような気もするが、母子里帰りが終了して子育てに合流する父親は温度感の共有だけではなくこの戦友感の醸成にもタイムラグが出る可能性があるなぁと思ったりもした。

赤さんイベントのはじまり

この時期からお宮参りなどのお祝い的イベントが開始になるため「あれしなきゃ、これしなきゃ」の外的なフォースが働きはじめた。

イベント自体は素直に楽しいものの、子供に気を配ることでリソース消費しているため(特に自分のやっかいな性格的には)他人にペースをあわせざるえないケースが増えるとちょっぴりストレスを感じることもあった。

この外的要因によるストレスの積み重ねは意外にバカにならないので、このあたりを早め早めにシューティングするのが子育てのキモなのかもと今でも思っている。

なお、お宮参りイベントをはじめとする赤さんイベントは、自分の子・孫に夢中になって周囲への注意が散漫になる人がいるので逆に注意が必要。うん、覚えた。

はじめてのおでかけ目線

おでかけ可能時期に入ったので短時間ずつ外に連れ出すようになっていく時期なので、あたりまえだが乳児連れになってはじめて気にするポイントが増えてくる。

授乳室はあるか、ベビーカーでどこまでいけるか、駐車場での出し入れのスペースはあるかなどなど。やはりファミリー層の多い場所はそれなりに環境が整っているというのが実感値。

機能の有無もそうだけど、それらに関する情報提供に結構差が出てる感想。そこを調べるストレスを考えると結果的に同じ目的が達成できるのであれば、ファミリー向けの施設に集中するのは致し方ないな、と。

あと、ベビーカーを押すようになってはじめて思ったのが周囲の人の動きがかなり怖いこと。

気にせずぶつかってくる人は論外(意外といる)だが、(それまでの)ベビーカーを避けていた立場の自分的安全マージンが、ベビーカーの立場になると結構余裕がないことがわかった。このあたりの過去の自分の感覚は反省しないといけないなぁ、と。

子育て支援のソフト面について思うことはいろいろとあるものの、長くなりそうなので別にまとめようかと思う)

オススメのトラベルシステム

ちなみに我が家はベビーカーとベビーシートが連携するトラベルシステムとやらを使っているのだが、これが意外と便利である。

例えば上でリンクした我が家で使用しているjoieだと、家の中でカゴにつめてそのまま車に設置してベビーシートとして固定、目的地に着いたらベビーカーにそのまま載せ替える、なんてのができたりするので首が据わってないくせにやたらとプリプリ動くうちの乳児みたいなのを取り扱うのはだいぶ楽である。

また、場所によってはカゴ部分をそのまま持ち込んでバウンサーがわりに使えるので乳児のポータビリティがだいぶ上がったような気がする。

AirBuggyなんかと比べて走破性が低かったり長時間乗せてると汗で蒸れるという面はあるものの、そこも含めて使い方がマッチするお家にはオススメ。

産後から1ヶ月、いわゆるひとつの新生児期

子育てにフルコミットしてみるテスト

周囲では最初の1ヶ月は嫁が子供とともに実家に帰って、、、というケースが多かったのだけど、(いろいろと諸事情もあったが)自分としても最初の変化もちゃんと見ておきたいという気持ちもあり出産後に即自宅での育児を開始した。

結論からいうと、毎日毎日大きく変化するので大変興味深かったが体力的にも精神的にも超辛かった。(これに対処してる世の中のお母さん方はほんとすげぇなぁ、と素直に思った)

リモートワークや父親の子育て休暇などの会社の制度がちょうど整いはじめたタイミングだったのと、ありがたいことに周囲の協力がかなり充実してたなどの好条件があったことなどにより、自分はなんとか駆け抜けられた面もあるので正直全ての人が絶対にやるべきとは言えないなぁ、と思っている。

どういう点で辛かったかを以降で簡単にまとめてみるが、辛さの一方で毎日ドラスティックに変化(成長?)する様子はとても興味深く面白いものだったことも事実なので、このあたりの難易度をクリアできそうな人には結構オススメしたいところもある

(ちなみに下記と同様の辛さは最初の1ヶ月がピークで徐々に軽減されている、気がする。。。しかしながら人見知り期やらイヤイヤ期やら反抗期やらの異なる辛みは出てくるとの噂ではある)

体力的にはきつい時期、とにかく眠い

体力的なきつさで言えばとにかく寝れない、これに尽きる。腹が減れば無く、オムツが汚れれば泣く、何かがあればとにかく泣く。そして泣くタイミングが不規則すぎて24時間待機状態だった。

とはいえ1人でみてると正直死んでしまうので嫁と交代で24時間シフトを組んで対応してた。(仕事のある昼間は嫁にお任せすることがほとんどだったので負荷を半分にとかは全くもってできていない、これに限らずだが自分はあくまで嫁のサポートしかできていないのが実際のところである)

特に夜間は4時間交代で確実に睡眠をとるために、不寝番は寝室の静寂を守るためにリビングに布団を持ち込んでの対応だった。

後述の件もありこの最初の1ヶ月がとにかく辛かったが、わりと早い段階で「これからすぐに子育てが収束することはないので短期的に頑張っても力つきる」という共通認識を夫婦で持てたことで、全てを完璧にやることは早々に諦めたのはいまにしても良かったところだと思っている。

この時期最優先にしたのは「睡眠時間の確保」で、結果としてその他の家事やコスト(多少高くても通販とか)についてはどんどん犠牲にしていった。

また、いわゆる子育て本でかかれてるような「将来の子供の輝く未来のために○○するべき」的なものも華麗にスルーするようにした。

極端な表現かもしれないが「余裕があればいろいろ頑張るが、死んだり取り返しのつかないことにならなければまずはOK」の姿勢でつき進んでいて、今でも我が家の基本路線になっている。

(このあたりは直近で複数人育てているような経験豊富な友人の意見が大変参考になった。むしろ「ああ、そんな雑で良いんだ」的な救いになった)

。。。とはいえ、慢性的な寝不足はともかく家事時間の確保のため活動時間に制約がつくので職場の理解がないと乗り越えられなかったのも事実だと思う。

ロジックなさすぎて精神的につらい

生後0ヶ月の新生児にはまったくロジックがない、、、自分としてはとにかくこれが精神的に辛かった。

全ての感情の振れが「泣く」という行動につながるので何が原因かさっぱりわからん。原因がわからないので対処法がすぐにわからない、わからないから場当たり的にいろいろやってみる、、、課題を解決するにはまず見立てを!という型で考える癖がついていると、このロジックの無さがとてつもなく辛かった。

例えば「眠いのに、寝る機能が貧弱なのでうまく寝れない不快感」みたいなことで泣かれることもしょっちゅうなので、不寝番のシフト中に延々と抱っこし続けるみたいな耐久レースが発生することも多かった。(おかげで俺自身の抱っこスキルは加速度的に伸びた)

抱き上げて泣き止めば良い方で「抱いてても泣く、布団に置いたらもっと泣く」みたいなどっちにいってもダウト!あとはダメージコントロール!みたいな状況にはまることもよくあった。

仮に複雑な問題でも分解して原因を突き止めれば解決の道筋ができるものだが、全く見立てができないのがこんなに辛いとは。。、まあ、ほんまもんのニューラルネットを育ててるわけなので、(少し余裕がでてきた今になれば)この新生児にルールがないのは理解できるのだが、、、、当時はそんな発想をする余裕すらなかった。

雑なまとめ

とりあえず最初の1ヶ月で記憶に残ってるのはとにかく駆け抜けた感のみだった。

(あとから振り返ることができたので、毎日の育児日誌やとにかく頻繁に写真を残しておいてほんと良かった、、、)